こわいドン

f0046243_22272744.jpg

とってもこわがりな「ぼく」。

しんとした部屋で独りで遊んでいる時,突然,「ゴー」っと冷蔵庫の
音がするのにギクッとしたり,お風呂で頭を洗う時,後ろに誰かいる
ような気がしたりしてしまいます。

お母さんに言っても,「何言ってるの。怖いものなんていないわよ。
灯りを付けたままでいいから早く寝なさい。」と言われるだけ。

渋々お布団の中にもぐりこんで,何かにそっと触られるのがイヤ
だから手も足も引っ込めていると... 

布団の外でクスクス笑いが聞こえてきたり,何かが「ギーッ」「ゴーッ」
って鳴る音が聞こえたりしてきます。

ひょっとして,お布団の外では,冷蔵庫がゴーッと言っていたり,
階段がギシッって鳴っていたり,本棚の本がクスクス笑っていたり
しているのかも...

そして,お布団の外の怖いものが合体して「こわいドン」になって
いるのかも...

「もうだめだ。こまったよー。だって僕,こわい気持ちがいっぱいに
なると... 」

       「ないちゃうドン」に変身してしまうんだっ!!

「わーん,わーん,こわいよー,わーん。」

それを聞いた「こわいドン」,「くっ,な,なんて情けない声だっ。こ,
これではオレさままで弱虫になってしまう,よせ,よせ,やめろー。」

こわいドンは,ないちゃうドンの情けない泣き声に退散してしまいます。

こわいドンが退散すると,ないちゃうドンも無事,「僕」に戻ります。

子供の頃,家の中で,誰もいないのに突然物音がしてギクッとしたり,
寝る時に灯りを小さくすると,蛍光灯の傘の影で何かが動く気がしたり,
って,経験ありますよね。

その,怖いものが怪獣「こわいドン」になったり,自分が「ないちゃうドン」
になったり,その奇抜な,でも,もしかするとあるかもしれないストーリー
に,思わず笑ってしまいます。

Sakibonの大好きな絵本の一冊です。

ちなみに,Sakibonも「こわがり」です。

作・絵 武田美穂
理論社刊
ISBN: 4-652-04028-8
[PR]
by super_gomataro | 2007-01-16 22:30 | 絵本
<< アメジストグレー ツトムくんのさんぱつ >>